カーバッテリーから100Vの電源取り出しで家電製品を使いたい場合に
DC-ACインバーターを使う方法をご紹介します。
カーバッテリーで家電製品を使いたい場合
キャンプや車中泊など、100Vの電源が無い場所で
100Vの家電製品を使いたい場合に
DC-ACインバーターを使用する事で
12Vを100Vに変換する事ができます。
DC-ACインバーターは12Vから100Vに電圧を昇圧させ、さらに交流にします。
簡単に言うと、家庭のコンセントに来ている電気と同じ性質の
電気を12Vから変換させる機器です。
DC-ACインバーターの価格
安い物だと2000円から3000円
高いものだと30000円位まであります。
値段の差ですが、出力の大きさです。
安い物では150W位から200W
中間で300W~500W
高いもので1000~2000W
のように、出力の大きなものが高価になります。
DC-ACインバーターの出力
DC-ACインバーターの出力が大きい物を買えば、良いのかというと
そうとも限りません。
例えば、キャンプなどでライトを使いたい
というような場合は、150W程度でも十分大丈夫ですが、
焼き肉などに使うホットプレートを使いたい場合は
500W位無いとダメという事になります。
さらに、カーバッテリーの容量も関係してきます。
150W程度のインバーターを使うのであれば
さほど問題ありませんが
1000Wクラスになると
容量の小さいカーバッテリーだと
あっという間にカーバッテリーの電気が無くなりますので
大きい出力のインバーターを使う場合は
カーバッテリーの大きさも考える必要があります。
通常はDC-ACインバーターは車のエンジンをかけながら
バッテリーを充電しつつ使うのですが
あまりに大きな電気を使う場合は
エンジンをかけていても
充電が追い付かない場合も
発生します。
DC-ACインバーターの種類
正弦波と矩形波の2タイプがあります。
正弦波は家庭のコンセントと同じ波形のAC100Vが出るので
すべての機器が動かせますが、高価になります。
矩形波はマイコンなどを使った精密品には使えませんが
安価になります。
ただしACアダプターを使用した製品であれば
動作可能です。
DC-ACインバーターを車のシガーソケットから使う場合
車のシガーソケットから取り出す場合は
シガーソケットのヒューズが10Aなので
12V×10A で120Wとなります。
つまり、シガーソケットから
DC-ACインバーターで使う場合は
100W以下で利用する必要があります。
通常車内で使う物は
スマホの充電や、ノートパソコンの使用、
デジカメのバッテリー充電
位だと思いますので
30Wもあれば十分だと思います。
大きな電力を使う場合は
バッテリーの端子に直接
コネクターをクリップして
使用してください。
DC-ACインバーターの稼働音
DC-ACインバーターのスイッチを入れると
冷却ファンの音がします。
これが結構大きな音で
1000WのDC-ACインバーターなどは
扇風機よりもうるさい位の音が
します。
150W位の物でも
結構うるさく感じます。
使ってみた結果
メーカーや機種にもよりますが
カバーがプラスチック製の物は
冷却能力を上げる為
音がうるさいようで
カバーが金属製の場合
プラスチック製のカバーの物より
静かに感じました。
DC-ACインバーターの使い方
まず、DC-ACインバーターのプラスに赤いケーブル
マイナスに黒いケーブルをそれぞれ取り付けます。
カーバッテリーのプラスに赤いケーブルをクリップ
カーバッテリーのマイナスに黒いケーブルをクリップします。
カーバッテリーは12Vと言っても
大きな電流を流せますので
ショートさせると
金属でも燃えて火花が散るくらいの
エネルギーがありますので
ショートさせないように気を付けます。
必ずDC-ACインバーター側のケーブルを
きちんと止めてからバッテリーに
接続してください。
あとは、エンジンをかけて
インバーターの電源を入れます。
エンジンをかけないで
DC-ACインバーターを使う事も可能ですが
バッテリーの電気を使いすぎた場合
セルモーターを回せなくなり
エンジンがかからなくなる可能性があります。
ハイブリッドカーはカーバッテリーで
セルモーターを回しませんので
車のパワースイッチが入っていれば
エンジンをかけなくても
DC-ACインバーターを利用可能です。
バッテリー単体でDC-ACインバーターを使う場合
自動車に搭載していない
カーバッテリー単体でDC-ACインバータを
使う場合、バッテリー容量が
半分以下にならないように
使います。
空っぽにしてしまうと
カーバッテリーは劣化が激しくなりますので
できる限り少ない使用が
カーバッテリーの寿命を延ばします。
大体どの位なの?
という疑問が出てきます
バッテリー単体でDC-ACインバーターを使う場合の時間
例えば40B19という規格で
5時間容量が28Aですから
半分として14A使います。
12V×14A=168Wとなります。
例えると5WのLEDライトなら33時間
30Wのノートパソコンなら5.6時間
位の利用になります。
空っぽまで使った場合は
カーバッテリーが極端に劣化してしまいます。
下手をすると数回位でも
復活できなくなる場合もありますので
利用は最大でも容量の半分くらいまでに
した方が良いでしょう。
全部使いたい場合は
ディープサイクルバッテリーという
特別なバッテリーを
使う事で可能になりますが
金額が高いので
普通のバッテリーを
半分位使う方が
コスト的には
お得だと思います。
カーバッテリー単体で使った場合は
使用後できるだけ早く
フル充電する必要があります。
放電状態で放置すると
電極にサルフェーションという
結晶が発生して
電極の面積が小さくなってしまうためです。
これがカーバッテリの劣化になってしまい。
最終的に大きな電流が出せなくなって
セルモーターを回せなくなり
寿命となってしまいます。
可能であれば充電しながらというのが
一番理想の使い方になりますね。
昼間にキャンプ場などで使用する場合は
ソーラーパネルなどで
充電しながら使うと
理想的です。
太陽光を直接ソーラーパネルに当てた場合
おおよそ70%位の発電効率なので
50W程度のソーラーパネルだと
35W程度の出力が出ます
毎時3A位の充電電流になるので
バッテリーを使いながら充電するには
50W位が大きさとパワーのバランスが良いと思います。
下記の商品はチャージコントローラーもついているので
過充電や過放電制御も可能なのでおすすめします。
12Vバッテリーであれば容量やサイズは何でもOKです。
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おススメのDC-ACインバーター
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この製品をおススメする理由は
ケースが金属製で放熱がよくファンの音が静かです。
最大200Wですが、シガーソケットからは135W以下です。
何といっても、ファン音が大きい物は
使っていても、落ち着きません。
この製品は他社の製品と比較して
負荷が大きくない場合は
ファンの音が小さいので
使ってみて気にならないので
良かったです。
もう少し大きな容量が必要な方には
350Wまで使用可能なインバーターです。
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カーバッテリーから100V150WとUSB1個の電源が取れるインバーター
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こちらは、口コミに多い物が多く
USBとAC100が1個ずつありますので
スマホの充電に良いと思います。
スマホの充電器を持ち歩かなくても
車で充電可能になりますね。
ケースも金属製でファンの音も
あまり気にならない程度という口コミもありますので
おすすめします。
カーバッテリーからAC100Vの300WとUSB2ポートの電源が取れるインバーター
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こちらはAC300W USB2.1Aが2ポートの金属ケースタイプです
150Wでは足りない方はこれが良いでしょう。
口コミでも評価は高く
色がいい、便利、色々使える等確認できました。
口コミの評価が低い物がほんの少しありましたが
初期不良やすぐに故障したという物で
1年保証があるので
交換対応してもらえば問題ないでしょう。